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オー・ルーシー!は外人に恋した女必見!感想とネタバレ

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若い外国人男性にはまっている中年女が見るべき映画。片思いで恋に暴走していると、周囲にはどんなふうに映るのかがこの映画を見たら分かると思います。53点(100点満点)

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オー・ルーシー!のあらすじ

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43歳の独身OL節子(寺島しのぶ)は、めいの美花に頼まれ代理で英会話クラスを受講し、その料金を支払うハメになる。アメリカ人講師ジョンの授業でルーシーという名前と金髪のカツラを与えられ、役に成り切っているうちに節子はジョンに恋をする。

ところがジョンは、美花と一緒にアメリカに帰ってしまう。節子は、ジョンを追ってアメリカへ旅立つが……。

シネマトゥデイより

オー・ルーシー!の感想

平柳敦子監督による、ちょっと笑える中年女の恋愛ドタバタ劇。ハリウッド俳優のジョシュ・ハートネットをはじめ、寺島しのぶ、南果歩、役所広司らが出演しています。

全体的におバカなノリで演技や脚本のクオリティーはそこそこの作品です。これによくジョシュ・ハートネットが出てくれたなぁ。

物語は、さえない40代のOL節子が英語教師のジョンに恋をしてLAまで彼を追いかけに行く姿を描いていきます。

節子がジョンと知り合ったのは、東京にある怪しい英会話スクール。そこでジョンは生徒たちにかつらをかぶせ、アメリカ人の名前を付けてオーバーリアクションの会話をさせる、というメソッドで英語を教えていました。

やたらとハグをするジョンとスキンシップを取っているうちに節子はたちまち恋に落ちてしまい、ジョンが突然学校を辞めると、彼を探しに姉とLAまで探しにいく、という筋書になっています。

英語に興味のないヒロインが、キャンセル料を払いたくない姪っ子の代わりに英会話スクールに入るという流れは自然で、ストーリーにはすんなり入っていけました。

独身で長年恋愛もしていないであろう節子が若い外国人にはまって自分勝手な恋に走るっていうのもありそうな話です。

節子じゃないけど、海外まで外国人の男を追いかけていく日本人女性って多いですよね。付き合っているとかなら分かるんだけど、中には本当に節子のように片思いのまま突撃していく人がいて、あの行動力にはすごいなあって思います。いろんな意味で。

自分はいいんですよ。だって好きなんだから、周りは見えなくなってるし、楽しいだろうし。でも相手からしたらどうなんだろうかね。「うわ、こいつまじで来たよ!」って思われる可能性高いしね。

僕がスペインに住んでいたときには30代と50代の日本人女性がそれぞれ片思いのスペイン人男を追いかけてマドリードまで来ていました。

30代女性の相手は実はゲイだったということが分かり、まもなく撃沈してました。50代の女性の相手は自分にはさほど興味を持っていないと嘆いていました。

しかし二人とも相手に見向きをされなくてもそれでもいいんだって。自分のやれることをやったというのが大事なのであって、頑張れるところまでは頑張るといって貯金を切り崩したり、バイトをしたりしながらなんとか生活していました。

そういう二人の姿に僕はすごく「女」らしさを感じたのを覚えています。男では見たことないからね、そういうタイプ。

何もかもを捨てて片思いの恋に人生を懸ける女は、節子のように客観的に見ると、ときに滑稽で、ときに悲しく、ときに哀れなんだけど、本人はきっと幸せなんだろうなぁ。

節子なんてジョンのために家賃払ってあげたり、タトゥー入れたり、あいつアホですよ。でもまだやれたんだからよかったんじゃないかな。普通相手にされないでしょ、あのパターンは。

節子の強引さが笑えます。いきなり相手のズボンを下すは、自分からブラは外すは、ムードとか気持ちとか関係なしっていうのがいいですね。あそこまで痛いと逆に面白いです。

一方で笑えるのはそのぐらいで、あとは日本人のブロークンイングリッシュをネタにしている会話が多く、ちょっとしつこかったです。あのネタで許されるのは最初の5分ぐらいですよ。

寺島しのぶの演技はいつもあまりいいとは思わないけど、この役にははまっていました。ただ、中年女の汚れ役をできる役者が日本には寺島しのぶぐらいしかいないっていうのはやばい状況ですよね。層が薄すぎって。

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