ケベック出身のフランス系カナダ人で、コメディ、アクション、スリラー、SFと様々なジャンルで映画を撮る人気監督といえばドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。
ここではドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のおすすめ作品をランキング形式で紹介します。
8、渦
お腹の子供を中絶し、情緒不安定になった女が酔っ払い運転で人をひき殺し、挙句の果てには被害者の息子と付き合うという「そんな馬鹿な」な人間ドラマ。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がまだ無名時代に撮った作品ですね。
何が描きたいのは全く伝わってこないし、映画の土俵にも立っていない未熟な作品です。
おそらくこれを面白い!っていう人はほとんどいないんじゃないでしょうか。それぐらい駄作です。ここからよく世界的に有名にまでなったなぁ、という感じがしますね。
7、ブレードランナー 2049
カルト的人気を誇る「ブレードランナー」の続編で、無駄なシーンと邪魔くさい演出に埋め尽くされた駄作です。
脚本がとにかく酷く、まともに会話が成り立っていないのがダメダメで、音楽で煽って、雰囲気だけで押し切ろうとした感があって嫌でした。退屈でしょうがないけど、それでも根強いファンがいるのも事実です。
6、メッセージ
じらしてじらして時間だけ奪っていく、思わぶりSF映画。人間と宇宙人の交流が退屈で、結局何も起こらずに終わる近年に見たSFの中では一番腹が立った作品です。
テンポがとにかく悪いですね。別にアクションにしろ、とは言わないけど、まだベタなアクションSFのほうが面白いっていうレベルです。
しかしこれも好きな人はかなり好きみたいで意見が割れる映画ですね。僕にはダメでした。
5、静かなる叫び
モントリオールの大学で実際に起きた乱射事件を元にした実録ドラマ。いわゆるパニック映画です。
パニック映画のくせにスローで静かに描いてしまい、肝心な緊張感とスリリングな展開はなく、登場人物の背景がほとんど見えてこないのがいけません。白黒のせいかちょっと眠くなります。
4、複製された男
ジェイク・ギレンホールが一人二役を演じた夫婦スワッピングドラマ。もしこの世に自分と瓜二つの人間がいたら、というよくある双子映画のパターンをそのままコピーしただけで、意表のついた展開がないですね。
ジャンル的にはサスペンススリラーになるんでしょうか。雰囲気だけはサスペンススリラーなんだけど、物語の中で起こる出来事は普通の人間ドラマなんですよね。だからドキドキしません。見どころはラストぐらいです。
3、灼熱の魂
戦争、レイプ、人種宗教問題などを題材に、ある女性の壮絶な人生を描いた物語。信じられない展開にビビること間違いなし。
2010年公開の映画ですが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がまともな映画を撮るようになったのはこの頃からですね。世界的に有名になったのもこの映画がきっかけです。
内容がとにかく重いので、ああ面白かった、とはならない作品ですが、ストーリーはすごいです。これはおすすめ。
2、ボーダーライン
メキシコの麻薬カルテルの捜査を担当する女性FBI捜査官が繰り広げる国境を超えた刑事ドラマ。先が読めないし、怖くてハラハラドキドキします。
主演のエミリー・ブラントがいいし、ベニチオ・デル・トロもさすがの演技をしていますね。
裏社会の犯罪ものが好きな人にはばっちりはまる映画でしょう。犯罪のレベルが日本とは違うので、そのスケールの大きさに圧倒されるはずです。
1、プリズナーズ
ホラー映画として見れる、リアルすぎてゾクゾクするサスペンススリラー。行方不明になった自分の娘を父親が自力で探し、犯人を捕まえたいがために暴走していく意外性とサプライズに満ちた映画です。
えぐいシーンが多くてボコボコに殴られ、腫れあがった青年の顔が今でも頭に焼き付いています。複雑なストーリー構成になっていて、何回も見直したくなること間違いなしです。
その他- 華麗なる晩餐
動物の肉という肉をむさぼりつくセレブの晩餐会をユーモアを交えて描いたショートフィルム。
出席者たちが肉を食べていると、底が抜けていき、その度にまた下の階で食べなおすというストーリーで大したオチもなく終わっていきます。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がコメディってどうなんだろうって思ったけど、やっぱりユーモアはなかったです。よっぽどのファンじゃない限り見なくてもいいかなっていう作品。
コメント
灼熱の魂
吹き替えがないので後回しにしていましたけど観ました。
想定外のストーリーに度肝抜かれました。
「えっ!」と思った瞬間、サミュエルジャクソンが脳裏に浮かんだ自分は、やっぱ
そうとう品のないやつなんだと再認識しました。
想定外すぎますよね、灼熱の魂は。