特に感情を揺さぶることなく終わっていく、スターウォーズファンしか見てはいけない映画。そこそこ楽しめるけど、印象には残らない作品です。51点(100点満点)
ハンソロ/スターウォーズストーリーのあらすじ
パイロットを志すハンは恋人のキラと共に惑星コレリアで借りのあるギャングたちに追い掛け回されていた。
二人は帝国軍の役人に賄賂を与えてなんとか惑星コレリアを脱出しようと試みるもキラだけが追っ手に捕まってしまう。
ハンはいつか必ずキラを救い出すことを誓い、ひょんなことから帝国軍にパイロットとして志願することに。
苗字を持たないハンは帝国軍のリクルーターにソロという苗字をつけてもらう。3年後、ハンソロは帝国軍の空軍学校を除隊させられ、帝国軍の歩兵として惑星ミンバンの戦場にいた。
そこでハンソロは軍人のフリをしたならず者トビアス・ベケットと出会う。ハンソロはトビアス・ベケットが企んでいる金儲けの計画に自分も参加したいと話す。
しかしトビアス・ベケットはハンソロを信用せず、彼を獣のいる檻へと放り込んでしまうのだった。
>>ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのあらすじを結末まで紹介
ハンソロ/スターウォーズストーリーの感想
「ダ・ヴィンチ・コード」、「ビューティフル・マインド」などでお馴染みのロン・ハワード監督によるスターウォーズのスピンオフ作品。
あまり話題になっていないことからも分かるように見所の少ない、可もなく不可もなく、といったまずまずのSF映画です。
なぜか今回、ディズニーはほとんど宣伝していないんですよね。ストーリーも明かされていなかったし、もしかしたら秘密にすることで逆に口コミで一気に広げるといった戦略に出たのかもしれません。でもマーケティング的は失敗じゃないかな。
やはりハンソロといえばハリソン・フォードのイメージが強すぎるため、無名の若手俳優アルデン・エーレンライクには荷が重かったかなぁ、というのがまず感じたことです。
>>若き日のハン・ソロ役アルデン・エーレンライクって誰?【スターウォーズ】
アルデン・エーレンライクのほかには強面のウディ・ハレルソンや「ゲーム・オブ・スローンズ」のエミリア・クラークなどが主要な役を演じていますが、ウディ・ハレルソン以外はどれもいまいちインパクトに欠けます。
>>ハン・ソロ/スターウォーズ・ストーリーの出演キャスト一覧
つまるところ濃いキャラがいないせいで、誰に感情移入していいか分からないんですよ。あの中で応援したくなるとしたらチューバッカぐらいなもんでね。
一番物足りなさを感じさせたのは、これといった悪役の存在ですね。本作のラスボスは誰かと聞かれたら答えに困るような曖昧さがありました。
ウディ・ハレルソン扮するビアス・ベケットかと言われると違うし、かといって犯罪シンジケートのリーダー、ドライデンが悪役としてインパクトを残したかというと、とてもそうとはは言えないでしょう。
やっぱりダースベイダーを超えるキャラはもう誰にも作れないんでしょうね。一番テンション上がるからね、あのテーマソングが流れるだけで。
さて、ストーリーはどうだったかというと、いきなりカーチェイスに始まり、恋人との別れ、ならず者とのミッション遂行、雪山での列車バトル、ファルコン号との出会い、宇宙での空中戦など、アクションありきで話が進んでいくような印象を与えます。
そこそこお金はかかってるけど、スターウォーズにしては小さなセットの中で撮影を済ませているようなシーンも多々見られて、スケールの大きさは感じられません。
唯一雪山での列車バトルは映像がすごくて、なかなか迫力がある面白いシチュエーションでした。
しかしそれ以外は見たことのあるようなシーンの繰り返しでファルコン号が巨大なモンスターに食べられそうなる下りとか、もう何回目だよって。
命を狙わる度にハンソロは危機一髪のところで交わし、なんとか生き延びて借りのある悪党ドライデンと最終的に対峙することになるのですが、冷静に考えると最初から戦う気があるのならあんなに行ったり来たりする必要ないよね。
怖くて逆らえないから言うこと聞いてたんじゃないの?って思っちゃいました。他に理解に苦しむ点はハンソロと恋人キラの態度でしょうか。
全ては恋人のキラを救うためにみたいな大義名分を掲げておいて、ハンソロの意気込みはどこに行っちゃったのかなぁというような腑抜けた終わり方で物語は幕を閉じます。
キラもキラで何がしたいのかさっぱりだし、あの二人はもしやあのままシリーズの最後までツンデレを繰り返す事態にもなりかねないですね。
なんでもいいけど、ハンソロってあんなに好青年だったっけ? もっと口が悪くて粗野なイメージだったんだけど、あれじゃあただのいい人じゃないですか。いい人すぎて魅力が半減したわぁ。
ハンソロ/スターウォーズストーリーのネタバレ
もしかするとヨーダやオビワンケノービー、あるいはダースベイダー(アナキン・スカイウォーカー)が出現するのかなぁと期待していたんですが、それはなかったです。
その代わり最後にちょろっとダース・モールが出てきます。でもダース・モールが出てきたところで「だからどうしたの?」ですよね。うーん。サプライズに欠けますね。
ちょっと驚いたのは、ハンソロの「ソロ」が独りを意味する「solo」が起源であることですかね。正式な苗字じゃなかったんだね。知らなかった。
あとは彼がかつて帝国軍にいたというバッグストーリーもなかなかいいじゃないですか。
一方でハンソロがチューバッカの言葉を話すっていうのはちょっと後付け感が半端ないですね。
それなら最後までチューバッカ語で会話すればいいのに。途中から面倒くさくなって英語オンリーになるってちょっと笑えるんだけど。
>>ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーの吹き替え声優キャストまとめ
>>ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーの海外の評価と感想
コメント
ランドとの絡みがあった。
チューバッカとの出会いがあった。
ケッセルラン12パーセクが描かれていた。
愛銃、ファルコン号との出会いがあった。
以上、終わり…
後はあまり頭に入って来ませんでした。
スピンオフ作品なのに1話完結じゃない!のが腹立ちました。
ダースモールの勢力の話と、ヒロインとハン・ソロのその後の話は、ハン・ソロ2でやるんですかね!?
ダースモールが黒幕でしたとか、ヒロインがダークサイドに落ちてましたとか、その辺はもっと効果的に演出して盛り上げて欲しかったです!
なんかいろいろ残念でした。
残念だったといわれても否定できないものがありますね。スケールが小さいですよね。アメリカでも評判悪かったみたいだし、もしかしたら続編もなくなる可能性もありますよ、これ。
スターウォーズって言う名前は、今後もずっと続くのでしょうなあ。
スターウォーズって言ったら、世代を超えて観ますもんね。
今後もいろいろなスターウォーズがあの手この手で作られていくのでしょう。
みんな儲けたいですからね。
宇宙とかワープの夢の時代に、アンドロイドではなく、金ピカ翻訳ロボットと、冷蔵庫ロボットもユニークですが、続けてもらいたいですね。