ブルース・ロビンソン監督による退屈すぎる駄作。これ一本で3回は寝れる超催眠術映画です。16点(100点満点)
ラム・ダイアリーのあらすじ
1960年、ニューヨークでの生活に疲労し切っていたジャーナリストのケンプ(ジョニー・デップ)は、地元紙に記事を執筆するためにプエルトリコへやって 来る。個性的なジャーナリスト仲間に囲まれすぐに現地に溶け込んだ彼は、ある日アメリカ人企業家のサンダーソン(アーロン・エッカート)と知り合う。やが て彼の婚約者であるシュノー(アンバー・ハード)と出会ったケンプは、彼女に惹(ひ)かれていくが……。
シネマトゥデイより
ラム・ダイアリーの感想
ジョニー・デップがとにかく好きで彼の顔をスクリーンで見られればそれだけで幸せという人しか見てはいけない代物です。
ジャーナリズムを描きたいのか、プエルトリコを描きたいのか、恋愛にしたいのか、まったく意図が伝わらないため、どういう気持ちで見たらいいのか誰かに教えを問いたくなります。
監督はブルース・ロビンソンとか言われているけど、おそらく欧米あたりの催眠術師が監修したはずです。
この映画にはもはや友人と何回寝れるか競争するぐらいしか楽しみはないでしょう。きれいな女が登場してきた時点でその女とジョニー・デップが後々くっ付くのがすぐに分かってしまいます。女の登場の仕方も裸で海の底からにょいっと現れ、ジョニー・デップが「人魚かと思ったよ」などと突っ込むという、見ていて恥ずかしくて恥ずかしくて次の日仕事を休もうかな、という気にさせられます。
そして様々な障害を乗り越えて二人がいざ愛し合うぞ、というラブシーンでは、服を脱ぎ出した途端に隣の部屋からレコードの大音量が流れて横やりが入る、というまあよくあるしょぼしょぼ映画の展開になっていて視聴者をさらにがっかりさせます。
あれはなぜあそこで止めるのかというと、あれ以上先に行かせると、ジョニー・デップにも女にももっとギャラを払わないといけないからです。
ジョニー・デップのケツを見せるにはおそらく億単位のお金を積まなくちゃいけないはずです。「それなら特にストーリー的にも必要性ないし、カットしちゃおうよ」となったわけです。
それにしてもジョニー・デップはいつからあんなに色物俳優になったんでしょうか。彼が最後にまともな映画に出たのは何年前のことかもう思い出せません。「ギルバート・グレイプ」までさかのぼらないといけないんでしょうか。ひょっとすると、ジョニー・デップはもう演技がしたくないんじゃないのかな。
「ジョニー、この映画では君は君のままでいいから、演技なんかしなくていいんだ。自然のままでいてくれればそれで十分だから」などと監督に言われてるのかもしれません。それともそういってくれない監督以外のオファーは全部断っているとか。
昔いい映画に出てたのに、近年すっかり路線を変えた俳優はジョニー・デップを始め、ロバート・デニーロ、アル・パチーノ、ニコラス・ケイジ、ジョン・トラボルタ、バル・キルマー、アンディ・ガルシア、と名前を挙げていけばキリがありません。
いっそのことこの人たち全員で一本の映画を撮ったら面白そうですね。ギャラばっかりやたら高くいくせに、誰もなにもしないアクション映画とかができそうです。
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