2018年アカデミー賞の主要部門のノミネート作品を全て見終わったので、独断と偏見のもと大胆に予想させていただきます。
ちなみに去年のアカデミー賞予想は見事なまでに外しました。かすりもしなかったです。これだけ外すほうが逆に難しいだろっていうぐらいでした。なので期待せずに聞いてください。
なお、日本で公開が未定の作品はこのブログでは紹介していません。では今年の予想行きます。
2018年第90回アカデミー賞作品賞
ノミネート作品
- 「君の名前で僕を呼んで」
- 「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
- 「ダンケルク」
- 「ゲット・アウト」
- 「レディ・バード」
- 「ファントム・スレッド」
- 「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」
- 「シェイプ・オブ・ウォーター」
- 「スリー・ビルボード」
この中だと、「ダンケルク」と「スリー・ビルボード」が圧倒的に面白かったです。逆に「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」と「ファントム・スレッド」と「シェイプ・オブ・ウォーター」はダメダメでした。このダメダメ三作品さえ受賞しなければ僕の中ではOKです。
さて、「ダンケルク」と「スリー・ビルボード」のどちらが受賞するかといったら、「ダンケルク」でしょう。これ傑作です。
というわけで作品賞は「ダンケルク」。
2018年第90回アカデミー賞監督賞
ノミネート作品
- クリストファー・ノーラン「ダンケルク」
- ジョーダン・ピール「ゲット・アウト」
- グレタ・ガーウィグ「レディ・バード」
- ポール・トーマス・アンダーソン「ファントム・スレッド」
- ギレルモ・デル・トロ「シェイプ・オブ・ウォーター」
監督賞もほぼほぼ作品賞とかぶってますね。同部門も「ダンケルク」をイチオシします。
というわけで監督賞も「ダンケルク」。
2018年第90回アカデミー賞主演男優賞
ノミネート作品
- ティモシー・シャラメ「君の名前で僕を呼んで」
- ダニエル・デイ=ルイス「ファントム・スレッド」
- ダニエル・カルーヤ「ゲット・アウト」
- ゲイリー・オールドマン「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
- デンゼル・ワシントン「Roman J. Israel, Esq.」
この中だと、「君の名前で僕を呼んで」でゲイの少年役を演じたティモシー・シャラメがダントツで一番です。ベテラン俳優かよっていうぐらい落ち着いた安定した演技でしたね。
というわけで、主演男優賞はティモシー・シャラメ。
2018年第90回アカデミー賞主演女優賞
ノミネート作品
- サリー・ホーキンス「シェイプ・オブ・ウォーター」
- フランシス・マクドーマンド「スリー・ビルボード」
- マーゴット・ロビー「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」
- シアーシャ・ローナン「レディ・バード」
- メリル・ストリープ「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」
正直、主演女優賞のノミネート女優たちはそれほど印象に残ってはいませんね。消去法でいうと、「スリー・ビルボード」のフランシス・マクドーマンドかなというぐらいです。
「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のマーゴット・ロビーもいいんですが、受賞するほどかなというと疑問に思います。
というわけで主演女優者は、フランシス・マクドーマンド。
2018年第90回アカデミー賞助演男優賞
ノミネート作品
- ウィレム・デフォー「フロリダ・プロジェクト」
- ウッディ・ハレルソン「スリー・ビルボード」
- リチャード・ジェンキンス「シェイプ・オブ・ウォーター」
- クリストファー・プラマー「ゲティ家の身代金」
- サム・ロックウェル「スリー・ビルボード」
助演男優賞は、ぶっちぎりで「スリー・ビルボード」のサム・ロックウェルでしょう。同じ作品からはウッディ・ハレルソンのノミネートしていますが、どう見てもサム・ロックウェルのほうがすごかったです。悪い奴からいい奴になっていく変身演技が素敵です。
というわけで助演男優賞はサム・ロックウェル。
2018年第90回アカデミー賞助演女優賞
ノミネート作品
- メアリー・J・ブライジ「マッドバウンド 哀しき友情」
- アリソン・ジャネイ「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」
- レスリー・マンビル「ファントム・スレッド」
- ローリー・メトカーフ「レディ・バード」
- オクタビア・スペンサー「シェイプ・オブ・ウォーター」
ええ、「マッドバウンド 哀しき友情」に出ていた黒人女優って歌手のメアリー・J・ブライジだったんですか? いやあ、気づかなかった。
それはいいとして、この中だと、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」の強烈なおばちゃんを演じたアリソン・ジャネイが一番でしたね。
娘に暴力振るうは、暴言吐くは、マスコミに売ろうとするは愛情の欠片もない母親のインパクトが忘れられません。
というわけで助演女優賞は、アリソン・ジャネイ。
2018年第90回アカデミー賞脚本賞
ノミネート作品。
- エミリー・V・ゴードンクメイル・ナンジアニ「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」
- ジョーダン・ピール「ゲット・アウト」
- グレタ・ガーウィグ「レディ・バード」
- ギレルモ・デル・トロバネッサ・テイラー「シェイプ・オブ・ウォーター」
- マーティン・マクドナー「スリー・ビルボード」
この中だと、実話を基にした「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」はカップルが書いた脚本で、夢があっていいですね。
ただ、どれが優れているかといったら、「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナーによる脚本でしょう。最初の5分で引き付けられました。
というわけで脚本賞は、マーティン・マクドナー。
2018年第90回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞
ノミネート作品
- 「Abacus: Small Enough to Jail(原題)」
- 「フェイセス・プレイセス(英題)」
- 「イカロス」
- 「アレッポ・最後の男たち」
- 「ストロング・アイランド」
もうこれはぶっちぎりで、「アレッポ・最後の男たち」でしょう。ほかの作品も見ごたえあるものばかりですが、世界中に今伝えるべき作品がこれだからです。
というわけでドキュメンタリー賞は「アレッポ・最後の男たち」。
2018年第90回アカデミー賞外国語映画賞
ノミネート作品
- 「ナチュラルウーマン」(チリ)
- 「L’insulte(英題:The Insult)」(レバノン)
- 「ラブレス」(ロシア)
- 「心と体と」(ハンガリー)
- 「ザ・スクエア 思いやりの聖域」(スウェーデン)
外国語映画賞も毎年面白い作品が多いのでおすすめです。この中だと、「心と体と」以外は全部いいです。でも分かりやすくて、まとまっていたのは、「ナチュラルウーマン」かな。
というわけで外国語映画賞は、「ナチュラルウーマン」。
2018年第90回アカデミー賞長編アニメーション賞
ノミネート作品
アニメーション部門は予想が難しいですね。大人向けのシリアスなものから子供向けのコメディアニメとかを同列にして評価するってどうなんだろうって思うし。
なんだかんでディズニーの「リメンバー・ミー」が強そうだけど、僕は芸術的な「ゴッホ 最期の手紙」のほうが好きです。
というわけでアニメーション賞は「ゴッホ 最期の手紙」。
まとめ
いやあ、それにしても珍しいほどレベルの高い年になりましたね。ほとんどのノミネート作品が見るに値する、いい映画ばかりですよ。
この状況で駄作の「シェイプ・オブ・ウォーター」が各部門を総なめにしたらどうしようって、それが唯一にして最大の不安です。どうか落ちますように。
コメント
シェイプオブウォーターのくだり面白すぎです
いやあ、本当につまらなかったんで、あれだけは落選してもらいたいんですよね。
マイナーな賞だと
撮影賞 ブレードランナー2049
編集賞 ベイビードライバー
視覚効果賞 猿の惑星
録音賞 ダンケルク
音響編集 ダンケルク
メイクアップヘアメイク賞 ウィンストン チャーチル ヒトラーから世界を救った男
美術賞 ブレードランナー2049
歌曲賞 グレイテストショーマンのthis is me
作曲賞 ダンケルク
あたりが受賞するんじゃないかなーと思っています。
マイナー賞には考えが及びませんでした。