オシャレを装ったダサダサ映画。脚本は寒く、ストーリーはスカスカで、辻褄もへったくれもない内容に開いた口がふさがりませんでした。6点(100点満点)
ベイビー・ドライバーのあらすじ
幼い時の事故の後遺症によって耳鳴りに悩まされながら、完璧なプレイリストをセットしたiPodで音楽を聴くことで驚異のドライビングテクニックを発揮するベイビー(アンセル・エルゴート)。その腕を買われて犯罪組織の逃がし屋として活躍するが、デボラ(リリー・ジェームズ)という女性と恋に落ちる。それを機に裏社会の仕事から手を引こうと考えるが、ベイビーを手放したくない組織のボス(ケヴィン・スペイシー)は、デボラを脅しの材料にして強盗に協力するように迫る。
シネマトゥデイより
ベイビー・ドライバーの感想と評価
「ラストナイト・イン・ソーホー」のエドガー・ライト監督による、音楽に力を入れすぎてストーリーが空っぽになってしまった、糞つまんない映画。カーチェイスとイカした音楽という題材がいかにもオシャレ気取りの低脳アメリカ人たちに受けそうな作品です。
これアメリカではかなりの高評価だったみたいですね。「ワイルド・スピード」シリーズとかを見ても分かるとおり、ハリウッドではカーチェイスの映画を作っておけばとりあえず売れるので、車大好き人間だけではなく、オシャレ系音楽好き人間たちにもターゲットを広げたら成功しちゃったのがこの映画、という感じがします。
確かに選曲は悪くないし、音楽は自体はいいんですが、それをああも物語の中でわざとらしく、格好付けまくって紹介されると、寒々しい思いになりますね。
しれっとかけてくれればいいのに「今からめちゃくちゃいい曲かけるから、まじでチェックしてよ」とかドヤ顔で前置きしてから曲をかけるラジオDJとかにノリが似ています。
不思議ですねぇ。下手な演出と自分でハードル上げ過ぎちゃってるせいで、いい曲が普通の曲に聴こえるんですよ。あるいはダサい曲に。
音楽を中心に作品を作っているので、ストーリーは穴だらけで、どこにも面白味がありません。主人公ベイビーはものすごい運転技術を持った童顔の男の子で、強盗団の逃亡を助けるドライバーです。
ベイビーは音楽が大好きでほぼ24時間音楽を聴いているほどの音楽狂いで、好きなチューンを流さないと仕事に集中できない、耳鳴りが止まらないといった「そんな奴いるのかよ」設定になっています。
ベイビーは犯罪社会で生きることを望んでおらず、早く足を洗おうとしているけど、ボスに脅されていつまで経っても辞めれないようですが、警察から逃げることはあんなに上手なのになんでボスからは逃げれないんですかね。
しぶしぶ犯罪に手を染めるベイビーと彼を利用する犯罪組織のボスの関係だけ描いていればいいものをさらにそこにベイビーをこよなく愛するウエイトレスのデボラを物語に注入してきます。
この二人の恋愛エピソードがまた薄っぺらく、いつどこで二人がお互いに惹かれて、命がけの駆け落ちをするまでに至ったのかが一切語られていません。
ベッドシーンもないので二人はまだ男女関係になっていない状態なんでしょうか。それなのに「あなたとならどこまでも付いて行くわ」みたいな話になるのが爆笑ものですね。
なんでゴリゴリの凶悪犯罪者の話なのに、そこだけプラトニックな恋物語にするんだよ? バランスおかしいだろ。
一番笑えたのがラストです。ベイビーとデボラの二人は人から車を奪ったり、カーチェイスを繰り広げたり、人を殺したりした末に警察に捕まります。
ところがなぜか捕まるのはベイビーだけでデボラは裁判でも証人として涼しい顔で出席しているのが馬鹿馬鹿しくて見てられませんでした。
証言台でのデボラのコメントがまたすごいです。裁判官からベイビーとの関係性を尋ねられると、彼女はこう言います。
「私たちは友達で、それ以上になることを望んでいました」。
友達だったのかよ。この期に及んで恋人って認めてくれないんだ。それにあれだけ犯罪者と一緒に行動して、逃亡を助けてるんだから、当然デボラだって捕まるだろうよ。デボラのほうがベイビーより、警察から逃げるの上手いなら主役はデボラでいいだろ。
コメント
今日鑑賞しましたけど、映画的不自然さ満載で楽しめましたよ?
「ドライブ」と「セッション」を組み合わせたような映画でしたけど。
はじめてコメントさせて頂きます。
自分といたしましては面白い映画だと思いました。
というより「映画を視聴する」という事を最高に楽しめる代物の一つだったと思います。
確かに聴く映画って感じでしたね。
ジェイミー・フォックスなんですけど、あまりにもバカすぎるのでてっきり「ああ。。実はコイツは優秀な潜入捜査官で、バカなふりしてるんだろうな」って思ってたんですよ。
イイ感じに周りを引っ掻き回してストーリーに深みを持たせるキャラクターだなと。
でも真正の馬鹿だとわかった時は本当にガッカリしました。
音楽にハマった人は高評価なんだと思いますが、僕は全くハマらなかったです。
僕もダメでした。
友達と喧嘩した映画です。
僕は、まぁ娯楽品としてはちょっと我慢して観れるギリギリかな・・
友達、最高傑作じゃろが!これが分からんのかアホ。
????
アホがアホ言うなアホ
これきつかったです。
私の中ではクソ映画に認定されました。
ただし、監督という名の金持ちが、マジでクールな俺のセットリスト聴かせたいぜ!と作り上げた
渾身の自主制作MVということなら
凄いっすね!100点っす!という一言に尽きます。
良い曲が普通の曲に聴こえるという件、半端なくツボにハマりました笑
ただの長いMVでしたね。
音楽やら映画の知識がある人には面白い映画なのかもしれませんが私にとってはクソ映画でした。ミュージカル映画などの音楽メインで進行していく作品が合わないだけなのかもしれませんがキャラクターの掘り下げもあまりなく、オープニングの数分が全てでその後はエンディングに行くに連れて尻すぼみになっていった印象です。
好みは人それぞれなので絶対という意見は無いと思いますが「っぽい」ものを技術とスタッフの力で寄せ集めたMVのような何かですね。「これの良さが分からない人はセンスが無い」というコメントがレビューサイトでは散見されますが、どうやら私にはセンスがないようです。
ほんと、MVみたいでしたね。
最高に面白かったよ。
何も考えずに観れる映画でした。
デボラ可愛すぎ、惚れた。
自分もダメでした。
かなりハイコンテクストな作品なんですね。
陳腐なストーリーと趣味じゃ無い音楽で8割ほどで見るのをやめてしまいました。
音楽の好き嫌いで意見が分かれそうですね。
サウンドトラックが多用される事から、映画全体がベイビー視点で語られていて、ベイビーが自分の感情を表したり、自分を安定させる為に曲を掛けていると考えると面白かったです。
設定に関しては否定してしまうと、映画全般の設定にツッコまなければならなくなるので、そこまで考えなくても良いんじゃないでしょうか