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ジェーン・ドウの解剖のあらすじとネタバレを解説!怖くてやばい

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この記事は 約4 分で読めます。

クオリティーの高い脚本、演技に支えられた怖くて、見ごたえ十分のホラー映画。ただ、キャーキャー叫ぶホラーと違って、ミステリータッチの仕上がりがいいです。70点(100点満点)

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ジェーン・ドウの解剖のあらすじ

ある晩、親子で警察の死体解剖を請け負っているトミーと息子オースティンの下へ身元不明の女性の死体が運ばれてくる。

その女性の死体には見たところどこにも外傷がなく、死因は不明。ところが身体にメスを入れて体内を調べていくと、不審な点がいくつも見つかる。

一見、傷ひとつない身体にはしかし両手足首に骨折が見られ、舌は抜かれ、肺は真っ黒く焦げ上がり、胃の中からは毒草や布切れが摘出された。

トミーとオースティンがなんとか死因を突き止めようと解剖を進めていくと、やがて天候が傾き、建物の電気が落ち、二人は室内に閉じ込められてしまう。そして真っ暗になった部屋で次々と奇妙な現象が二人を襲うのだった。

ジェーン・ドウの意味

英語の「Jane Doe ジェーン・ドウ」は日本語でいうところの「名無しの権兵衛」に当る言葉で身元の分からない女性を呼ぶときに使われる仮名です。同じ目的で「Jane Roe ジェーン・ロウ」が使われることもあります。

ちなみに男性に使う場合は「John Doe ジョーン・ドウ」、あるいは「John Roe ジョーン・ロウ」といいます。つまり原題は、「名無しの権兵衛の解剖」という意味なのです。

ジェーン・ドウの解剖は怖い!

本作は、世界的に話題を集めたノルウェー映画「トロール・ハンター」で知られるアンドレ・ウーヴレダルによる上質のホラー映画です。

久々に完成度の高いホラーに当ることができて、大いに恐怖を体験できました。体中がゾクゾクしたし、十分な興奮と刺激をいただきました。

いくつかあるホラーの種類から分類するならば、この映画はお化けホラーといえそうです。つまりは死んだ人が蘇ったり、お化けが廊下を歩いたり、といった類のホラーです。

お化けや登場人物が突然フレームインして視聴者を驚かしたり、急に電気が消えて真っ暗になったり、といったベタな演出で全体は覆われています。

怪奇現象を餌にしたハリウッド特有のコテコテゴーストホラーといえばそれまでなんですが、親子がミステリーを解いていく過程が面白く、ストーリーがしっかりまとまっているのでかなり楽しめるはずです。

そもそもお化けの話なのでストーリーにリアリティーは期待できません。しかしその一方で一連の死体解剖のシーンは随分と生々しく、フレッシュな臓器の臭いや皮膚の感触までがこちらに伝わってくるようでした。

さすがにハリウッドはCGとメイクアップの技術が高いので、死体の完成度がすごいです。どこまでが実際の俳優なのか、あるいは人形なのかが見分けがつかないほどで、今にも死体が蘇りそうなフリの連続にやられました。

物語の鍵となる身元不明の女性が美しさと不気味さを兼ね備えていて、なんとも危険が香りがします。劇中ずっと全裸で死体を演じるというのもなかなか難しそうな役柄でしたね。

ちなみに死体の女性を演じたのはアイルランド出身の女優オルウェン・ケリー。透き通るような肌の白さが特徴で、死体役にどんぴしゃではまっていました。

ジェーン・ドウの解剖のネタバレ

物語の謎は、一体女性が何者なのか。また彼女はどのように殺害されたのかです。死体解剖がテーマになっているだけに死因を突き止めることがすなわちストーリーの謎を解くことにつながる、というなかなか面白い展開になっていて、ホラーとサスペンスが上手い具合に融合されていました。

彼女の死体には次のような特徴が見られます。

  • 両手両足首が骨折している
  • 胃が黒く焼けている
  • 臓器に無数の傷がある
  • 腰にコルセットをつけた形跡がある
  • 抜かれた歯を布でくるみ無理やり飲み込ませた形跡がある
  • 布には文字とシンボルが書かれている
  • 肌の内側には同じシンボルが刻まれている

シンボルが書かれた布を折り曲げると、「Leviticus 20:27」という聖書の一説とローマ数字1693が浮かび上がってきます。そしてそれに従って聖書を開くと、そこには魔女狩りについて書かれたページがあり、死体の女性が遠い昔に魔女狩りに遭った被害者であることを突き止めます。

要するに死体の内部にあった傷は生け贄の儀式として女性が受けた拷問だったのです。魔女の存在は都市伝説に過ぎません。被害者はもともと無実の女性ばかりでしたが、こうしたひどい仕打ちが彼女を本物の魔女に変え、彼女は時代を超えてその復讐を果たそうとしているのでした。

ラストの終わり方といい、それまでの展開といい、テンポ良くきれいにまとめてあるのが見事でしたね。拍手!

>>「ジェーン・ドウの解剖」はU-NEXTで視聴できます

コメント

  1. ララランド より:

    この映画には矛盾点はなかったんですか?W

    • 映画男 より:

      矛盾点が目に付く映画っていうのは単純につまらないからで、矛盾があっても許せるのは面白いからだと思います。

  2. RenoBank より:

    久々に見ごたえのあるホラーでした。

    あと、お勧めのファニーゲームを見たいのですがどこを探してもありません。
    そのうち復活するかな・・。

    • 映画男 より:

      ファニーゲームを見るならTSUTAYAでレンタルするしかなさそうですね。

      • RenoBank より:

        それと「セントラルステーション」も気になる映画なのですが、こちらもどこにもないので、久しぶりにTSUTAYAのぞいてみよっかな。

        余談ですけど、うちから歩いて5分のところに大きなTSUTAYAがあったんですが、6月いっぱいで店じまいしました。

        15年ほど営業していたでしょうか。TSUTAYAができてから、それまであった小さなレンタルビデオ屋さんは全て駆逐されました。
        アニメおたくのオヤジが経営する店も、ホラー大すき兄さんのお店も、みんな個性があって面白かったのに。いまや全て消えました。
        なんだったんだろ・・。

        • 映画男 より:

          TSUTAYAまで閉店するってことはやはり時代が動画配信に向かっているんですね。もう店舗まで出向いて、返却してという不便さが時代に合わないのでしょうね。

  3. RenoBank より:

    いま気づいたんですが、次回コメント送信のためのメルアドと名前の保存チェックマークなりました?

    • 映画男 より:

      保存チェックマークとは?

      • RenoBank より:

        コメント記入欄の下、「コメントを送信」のボタンのさらに下側に小さなチェックボックスがありました。そこにチェックを入れておくと、次のコメントを送信の時に自分の名前とメールアドレスを覚えていてくれて、わざわざ入力しないで済むんです。
        何気に便利だったんですが、昨日あたりからなくなっていました。

        ・・これって、もしかしてブラウザーの機能なのでしょうか・・そんなことないと思うのですが。