アホな探偵と示談屋コンビのブラックコメディー。そこそこ笑えるもののストーリーは出来損ないで、後半馬鹿馬鹿しさが増していく物語。38点(100点満点)
ナイスガイズのあらすじ
1970年代のロサンゼルス。シングルファーザーの私立探偵マーチ(ライアン・ゴズリング)は腕っ節の強い示談屋ヒーリー(ラッセル・クロウ)に無理やりコンビを組まされ、行方不明になった少女捜しを手伝うハメに。さらにマーチの13歳の娘ホリー(アンガーリー・ライス)も加わり捜査を進めていくが、簡単に終わるはずだったその仕事は、とある映画にまつわる連続不審死事件、さらには国家を揺るがす陰謀へとつながっていき……。
シネマトゥディより
ナイスガイズの感想
「アイアンマン3」等で知られるシェーン・ブラック監督によるコメディー探偵ドラマです。
ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングのポンコツコンビが繰り広げる会話はユーモアに溢れ、ところどころ笑えます。
ただし、転んだり、ドジを踏んだり、銃で誤って違う人を撃ったり、といったオチがワンパターンになっていくのが早く、後半にはすっかり笑えなくなっていくのが残念でした。
それに対し、ミステリー仕立てのストーリーは大した展開もオチもなく、いたずらに時間が進んでいくだけです。私立探偵が安いギャラで、なんであれほどのリスクを犯しているのかも意味不明で、主人公の二人がコンビを組むまでの過程も説得力のある話ではなかったです。
新鮮さといえば、イケメンでシリアスな役ばかりやってきたライアン・ゴズリングがお笑い要員で出演していることぐらいでしょうか。結構、ひょうきんな役がはまっていましたね。演技の幅が広いんですね。
一方のラッセル・クロウは役作りなのか、素でああなったのか、とにかくすごい激太りしていて、ただの不摂生なおっさんにしか見えませんでした。全然面白くなかったし、動きが鈍く、アクションシーンがしんどそうでした。
この映画もまた大した作品じゃないのにシリーズ化していきそうな臭いがプンプンします。
監督とプロデューサーが「リーサル・ウェポン」で一緒に仕事をしたコンビらしいので、同じ路線で行く気なんでしょうか。そういえばこの作品でのラッセル・クロウのキャラは、リーサル・ウェポンのメル・ギブソンを意識していたのかもしれませんね。
探偵にしても刑事にしても基本ハリウッド映画のアクションストーリーはコンビの話になりますよね。ずぶずぶの関係の男女がコンビで手をつなぎながら走り回るか、男同士の深い友情に結ばれたパートナーが車を飛ばして銃をぶっ放すか、どっちかしかないですもんね。
俳優の組み合わせさえ変えればいくらでも映画が撮れるみたいな雰囲気がいけませんね。できれば誰とも組まずに一匹狼として黙々と行動する男の仕事ぶりを見せてもらいたいです。カーチェイスをしたり、銃の撃ち合いとかいらないから、延々と場末のバーでターゲットを待ち伏せする話でもいいですね。
とりあえずラッセル・クロウとライアン・ゴズリングのコンビはこれ一本でもうお腹一杯です。
コメント
ゴスリングのひょんな役と、示談屋のブルーの革ジャンの、二人のハマり方が面白くて、それで充分楽しめました。
あとは覚えてませんな。
観て損したとは思いませんでした。
ブルーの革ジャンを買いましたそういえば!