ブラジルを舞台にした、極めて低レベルなフレンチコメディー。ブラジル人が見たら激怒しそうな要素満載で、ほとんど笑えるシーンもないです。22点(100点満点)
世界の果てまでヒャッハーのあらすじ
フランク(フィリップ・ラショー)は恋人ソニア(アリス・ダヴィ)、悪友たちとブラジルの高級リゾートホテルを訪れる。彼はこの旅をきっかけにソニアにプロポーズしようと考えていたが、彼女の祖母の世話を押し付けられてしまう。
やむなくフランクと友人たちは祖母を連れてジャングルの秘境ツアーに繰り出すが、一行はハンディーカメラ1台を残して行方不明になり……。
シネマトゥディより
世界の果てまでヒャッハーの感想
ブラジル=ジャングル、インディオ、野生動物などといったステレオタイプの要素しか出てこない、非常に下らない作品です。
物語は、ブラジルのリゾーチに遊びに来た、フランスの若者グループが、洞窟でトラブルに見舞われ、森に迷い込んだ末、インディオの集落にたどりつき、やがて宿泊先のホテルに命からがら戻るまでをドタバタ劇風に描いています。
笑えるシーンが全くないとはいいませんが、なんせユーモアのセンスと笑いのレベルが低すぎて、ほとんど話にならないです。フランス映画というより、ハリウッドのB級コメディーのようで、お婆ちゃんに悪態をつかせたり、若い男女がずっこけたり、殴られたり、噛まれたり、浮気されたり、というのをオチに使っているのがダメでした。
主要キャストはモデル風の男女で、特にキャラが目立っている人もおらず、女の登場人物は下ネタに利用されているだけで、存在感がなかったですね。
なぜかブラジルにいる人たちのほとんどがフランス人か、フランス語を喋る人ばかりで、セリフの要所要所で適当なポルトガル語を混ぜているところがふざけすぎです。下手したら、ロケ地はブラジルじゃない可能性すらありますね。
それもほとんどがハンディカムによる安っぽい映像と演出によるもので、せっかくの大自然もそれほど美しく撮れていませんでした。
ブラジル人は、海外の映画やテレビなどで、自分たちの国が文明のないジャングルなどといった伝えられ方をするのをすごく嫌うところがあります。
実際、大自然はあるし、近代社会と接点のないインディオも存在するんですが、それを全面に出されると嫌みたいです。そうえいばかつてアニメのシンプソンでも、リオデジャネイロの街中にネズミや猿が登場したりして、ブラジル国内で視聴者から批判が集中したこともありました。
この映画も同じようなノリで、毒グモやチーターがリゾート地にいたり、そうかと思ったら森の中で弓矢を持ったインディオに遭遇したり、完全にブラジルを舐めきったストーリーに仕上げています。これ、絶対ブラジル人に怒られますよ。
コメント
映画の内容はまだ見ていませんが、
邦題も酷くないですか??
なんで邦題つける人ってセンスないんでしょう。。
なんさん
コメントありがとうございます。放題ひどいですよね。放題がひどい映画って内容も酷かったりしますね。