わずか1時間の上映時間が長く感じる歴史に残る失敗作。キザで、憂鬱で、感動狙いのサブサブアニメで、外国人が日本の学校生活を空想して作ったような物語。2点(100点満点)
秒速5センチメートルのあらすじ
小学校の卒業と同時に離ればなれになった、遠野貴樹と篠原明里。そのとき、二人の間には二人だけの特別な想いが存在していた。しかし、無情にも時だけが過ぎてゆく……。そんな日々を重ねたある日、ついに貴樹は明里に会いに行くことを決意。訪れた約束の日、チラホラと舞う雪がスピードを増し、辺りを白く包んで行った……。
シネマトゥディより
読者のAiuさんのリクエストです。ありがとうございます。
秒速5センチメートルの感想
「言の葉の庭」、「ほしのこえ」、「君の名は。」、「天気の子」、「星を追う子ども」の新海誠監督の恋愛アニメです。いやあ、ひどいですね。突っ込みどころ満載というより、突っ込みどころしかないような代物です。上映時間はわずか1時間程度なのに中身が空っぽだからその1時間が死ぬほど長く感じます。
この映画をまともに見られるのは少女マンガ好きの中学生女子ぐらいでしょう。男子でこんな映画で感動していたら将来が心配になってきます。
学生時代、少女マンガしか読んでいなかったような人が、空想で恋愛物語を書くと、こんな話になるんでしょうか。オタクが作ったオタクのための映画。「言の葉の庭」もそうでしたが、新海誠監督の脚本やストーリーって基本恋に憧れている人の話で、現実感がまるっきりないんですよ。もしかすると、学生時代に監督がやりたかったことを、映画に反映させているのかもしれませんね。
物語は3つのショートストーリーに分かれたオムニバス形式になっていて、第一話が中学生の遠距離恋愛、第二話が高校生の片思い、第三話が社会人がメソメソする話です。
ストーリーと呼べるストーリーはほとんどなく、山崎まさよしの「One more time,One more chance」を流せば、誰かしらが泣くだろうといったチープな狙いがミエミエでした。
第一話からSF映画かと思うほど、セリフが意味不明で、舞台こそ日本だけど、宇宙の話かと思うような展開が続きます。
「秒速5センチメートルなんだって」
「なにが?」
「桜の花の落ちるスピード」
これが小学生の男女の会話だそうです。
中学生になった二人は離れ離れになり、文通で恋を育み、ある日男子生徒が女子生徒に会いに東京から栃木まで行くことになります。
ところが当日空はおあいにくの大雪で途中電車が止まったりして、二人はなかなか会えず、やっと会えたときはすっかり時間も遅くなり、泊まらなくてはならなくなります。そんでもって二人が泊まった先が畑の納屋だってさ。
普通に凍え死ぬだろ。なんでタクシーでも呼んで女の子の家に行かないんだろう。大雪のときに息子や娘が家に帰ってこなかったら両親が普通に心配するでしょうよ。
それにしても大雨とか大雪とか天候による障害を作るのが好きですねえ、この監督は。嵐の中、恋人に会いに行くノリですね。あんなベタな演出を使う人ってまだいるんですね。そんな日にデートの約束したら普通にキャンセルしようよって話なんですよ。わざわざ平日の夜に会う理由もないしね。
この映画がすごいのは、これだけぶっ飛んだ第一話がまだ大分ましなほうで、第2話、第3話と進んでいくうちにさらにストーリーが崩れていくところです。
第二話の舞台は鹿児島県種子島にある高校で、まずどんな理由があってそんなところに男の子の家族が引っ越したのかは想像もできないです。そこでは高校生がバイクで登校するのが当たり前で、学校帰りにはニケツしてもいいそうです。
さらに女の子の趣味はサーフィンで、「半年ぶりにサーフボードの上に立てた」とか言ってる人が、こんなでかい波を涼しい顔して乗りこなしてました。もうなにがなんだか。
サーファー女子高生は、片思いの男に告白すらできないくせに急にこんなことを口走ります。
「お願いだから、私に優しくしないで」
してないから。全然、優しいことしてないから。なんで勝手にそんな解釈ができるのか不思議だよ。
第三話は、すでに述べたようにサラリーマンの男が昔の女を思いながら、メソメソした毎日を送る話です。それも昔の女っていうのが第一話に登場した小学校時代から好きだった女の子ですよ。気持ち悪ぃ。
また、そのメソメソ男は前の彼女からこんなことを言われます。
「私たちは1000回ぐらいメールをやり取りしたのに心は1センチぐらいしか近づけませんでした」
この監督、数字が好きですねえ。ちなみにロケットを運ぶ貨物列車の速度は「時速5キロメートル」だそうです。知らんがな。
コメント
このブログで秒速5センチと言の葉の庭が立て続けに取り上げられる事自体に、「君の名は」の勢いが感じられて面白い。
映画さん、こんにちは。
うひゃー!続いてますね、新海ブームw
私はもう「君の名は」と映画さんの評価でお腹いっぱいです。
音楽で盛り上げようとする所も全く同じですね。
そうそう、ベタ満載なんですよねー。
ストーリーがベタを盛り込みまくりなんですよ。
どこかで見たような展開をうまく合成。
そこに、泣かせるぜー!的な音楽ぶっ込み!!
そして興行収入100億突破!
村上隆的なビジネスの上手さを感じます。
Tommyさん
「君の名は」見てないので、なんとも言えませんが、ビジネス的にあれだけ成功するのはすごいです。
この映画に感動する人ってまともに恋できてるのか疑問
終始意味不明で論理性皆無
オタク得意の妄想補完で明里と疑似恋愛して「切ない」とか言ってる始末
あーーー笑った笑った。
痛快でした。
面白い記事をありがとう。
監督が恋愛に憧れる視点しか持っていないというのはその通りと思います。
生身の、対等に思いやる関係を、ときめかないとして嫌悪すらしてそうだなぁ。
実に非論理的で偏見の強い“文句”ですね。
文句、もとい批判はじゃんじゃん発信して然るべきですが、それは最低限その作品を理解し、最低限の論理性を保持していることが前提として掲げられ、それが達成されて初めて許される行為であることをまずは理解してください。
確かに、多少筋の通った批判も見受けられますが、作品を嫌悪するあまり、偏見に目を曇らせて完全に非論理的な解釈へと走ってしまっています。
作品の「突っ込みどころ」の性質は大きくいくつかに分類することができますが、映画評論のブログを発信しておられるのにそれすらも全く理解していないような主張が目立ちますね。
あと、作品を評価するにあたって、主観と客観をもう少し明確に分けたほうがよいかと。
偏見でものを見る傾向が強いあなたに一応言っておきたいのですが、私は決して新海監督の支持者というわけではありませんし、『秒速五センチメートル』に関してもあなたの意見と重なる部分は多少あります。
批判は次への糧であるので、評論では賛美するよりむしろ批判の方が価値があるとも思っているくらいなのですが、しかし、作品が“不当に”批判されることはあってはならない。
今回、あなたの批判の不当な部分については、あえて提示しないでおきます。
私から提示したところで意味はなく、あなたが自発的に自己を省みる必要があるからです。
今一度、偏見のない、確固たる論理性を伴った目で振り返ってみてください。
男がだらしねーなと思わせられる作品ですね。実感としては、女の子は割り切れる、男の子はウジウジとしがみつく。第3話は特にそれを顕著に示している。だから気持ち悪いなーと感じる人もいるのだと思います。あとはなんで映画でまでその現実を突きつけられんといかんのや!って思う人とかもいるのだと思います。
私は秒速5センチメートル好きですが、予告編も見ずに初めて見た時第一話?第二話?と嫌な予感はしました。第二話は、やりやがったこいつという感じがしましたね。なんと言いますか、第一話でアゲておいて第二話でサゲされた気がしました。努力の人じゃなくなったのに、君はいつまで引きずる気なの?と感じました。初恋よ?初恋?私もう忘れちゃったよ?と、貴樹戻ってきて!と何度も思いましたが結局戻って来ず。
2話以降は、貴樹にイライラさせられっぱなしで、男が初恋脱さないで何人も女キープしてるって感じに思えて、女のことなんやとおもてるねん!女を甘くみるな!ってキレ気味にポップコーン食べてましたw
お前グズグズ何もしてないのに、秒速5センチメートルとは笑わせてくれる!他の女いいなと思った時点でその男はポイなのよ。まして初恋よ?初恋?何十年も思われてるのは、恐えぇよ!と映画館で空になったMサイズのコーラがズズズと音をけたててました。あのときめちゃくちゃ恥ずかしかったです。
優しくしないで、のくだりは同感です。いや、こいつ優しくないやろー!と思いました。頼むから誰か花苗を幸せにしてあげて……。
なんでみんなグズグズしてるんですかね。
日本で週に一度放送されているアニメーションを見たことありますか?
私のコメントに需要が無いことは理解しているつもりですが、言わせて頂きます。
この映画を実写映画やドラマを見る時の前提に当てはめて評価すると、このような評価になることも納得できます。
是非一度、「日本で週に一度放送されているアニメーション」を見ていただきたいです。これは完全なる私の予想でしか有りませんが、多くの「日本で週に一度放送されているアニメーション」への評価が今回のような評価になると思われます。(いちいち突っ込んでいては貴方の体が持ちませんよ!)
そして私はこの作品を「日本で週に一度放送されているアニメーション」よりの映画だと考えています。
結局私が何を言いたいのかと言うと、「この作品」ではなく、「このジャンル(日本で週に一度放送されているアニメーション)」に対しての評価であって、そのジャンルの中での評価、つまり、この作品の内容に対しての評価になっていないのでは?ということです。
新しい視点をありがとうございました。失礼します。
ほんとにその通りです。それは人それぞれ考え方が違うのは当たりまえだけどこれはいいすぎ。これは主観の押し付けであって何のヒントにもなってない。コメントも同じで自分が嫌だと思ったことを言いふらしてるだけ。自分が好きな映画こんなにいわれたらどうなんですかね?もっと価値のある評価、コメントをしてほしい。
やばい作品だったね。こんな内容をいい年したおっさんが作ったとか考えると気持ち悪い。監督に公開マスターベーション恥ずかしくないですか?と問いたい。これを見たからこの監督の作品は毎回、もうあらすじわかればいいや、で、あらすじ見てやっぱりね、って感じです。
本当にこの映画見たんですか?
偏見し過ぎでは?
まずこの物語のラストの解釈すら間違ってますよ。
この映画を評論するなら、もっと作品を理解してからにしましょうね。
>>そこでは高校生がバイクで登校するのが当たり前で、学校帰りにはニケツしてもいいそうです。
ニケツは知りませんが種子島高校の通学用原付バイクはスーパーカブが使われているのは事実ですよ
以下ソース
http://www.honda.co.jp/safety/hearts/topics/2017/0629/
この作者のアニメは観ててイライラしかしない!画風はパクリ、ストーリーは暗い!ハッピーエンドの作品は1つも無し。
最後にイラッとした作品はこの作者ぐらいだな
君の名はで調子に乗ってる頃だろうが、次の作品は話題になっても観る事は無い
お前のために作ってるみたいになっとるでwあとパクリ→根拠は?
天気の子が話題なので予習として新海作品をアマプラで観れる範囲で観ましたが全くの同感です。
終盤求めていたものが離ればなれになった元カノ(名前忘れた)だと気付いたのはいいが何がそこまでタカキの心を惹きつけた、その要素は一体何か、タカキにとっての他の女性との決定的な違いは何かという描写がされておらずポエマータカキに感情輸入することは非常に困難です。こういうことを言うと何から何まで説明せにゃならんのかと言うような人がいますが、描写は出来るはずです。自然にできるかどうかは腕次第です。
と書いてる途中で思ったが、監督はありふれた恋愛の悲哀を描きたかったのかもしれない。誰もが経験する普通の恋愛の。それならばタカキが恋い焦がれ続けている女性の特別な部分を描写する必要は無かったのかもしれない。
しかし、監督の描く登場人物は普通じゃない。脳内であんなポエム発動しないよ普通は
ベストオブおかしな点は小学生の頃のタカキが大人顔負けの脳内で小難しいポエムを連発しているところで、監督は子供の頃ああだったのかと問い詰めたくなります。中高生ならまだ分かるんだけどね。小学生がやっちゃうと、おかしいよね。どんなに斜に構えたクソガキでもゲームの攻略法で頭いっぱいだよ。
いい雰囲気の映画ではあるが共感は全くできない映画だった。しかし巷(のオタクの中)では若い頃の淡い恋愛が思い出されるということで謎の人気を博しています。不思議です
オタクたちは若いころどんな恋愛してたんですかね。
なんか批判ばっかでまるで駄々こねてる子供みたいなんだがw今時こんなやつおったんやって感じ。改善点も込みで批判するのは納得できるけど悪いとこだけ言い散らかしてんのはマジでダサいw人にケチつける前に自分の考えてることが客観的に捉えられるか考えてほしい
ただただ文句を言いたい気持ちが先行して、映画をちゃんと見てないんだなって思います。色んな人が言ってますけど悪い所を見つけることなんて誰でも出来るんですよ。その作品のどこがいいのか、それを見つけれる人が、素晴らしい批評家なのだと思いますよ。
多分流行りものが嫌いなだけだと思うけど……僕の周りにもあなたみたいな人います
良いレビューですね爆笑させて頂きました
高校生の頃みて度肝を抜かれその後定期的に見る程度には好きですが酷評されるのもわかる
度胸の無いキッショイ男の自意識を延々と美化してるだけといわれても仕方ない
でも最後タカキ君笑って決別してるから許してあげて
楽しんでいただけたなら幸いです
何も書いてないような結構ひどいレビューでした。
個人的な感想ですが
主人公の男がただただ気持ち悪かった
ナルシスト?というか何というか
ただ実際にこんな人いますね。
オタクナルシストですね