隔離された規律の厳しい女学校を舞台にしたスリラー。ストーリーはしっかりしているものの、見どころは少なく、普通という感想しか持てない映画。40点(100点満点)
ミネハハ 秘密の森の少女たちのあらすじ
森の中にある、全寮制の女子校。少女達は外部との接触を制限され、バレエ、器楽、礼儀作法のレッスンを受けている。最上級生達は、学園のスポンサーである「公爵」に成果を見せるバレエ公演が近づき、ヒダラ、メルジーニ、ブランカの3名が主役候補に選ばれた。イレーネはヒダラに疑似恋愛的な好意を抱き、口づけを交わしたり、同じベッドで眠るよう誘う。
好奇心の強いヴェラは、秘密の図書室の鍵を盗み、ヒダラ、イレーネ、メルジーニを誘って中へ入る。すると、偶然に校長が隠し扉の中へ入るのを目撃してしまう。後日、ヴェラ、ヒダラ、イレーネの3人は再び図書室に入り、バレエ教師のゲルトルートやシンバが卒業生だったことを知る。そして、隠し扉を開け秘密の部屋へ入ると、そこには生徒達のプロフィールがあった。しかし、ある引き出しを開けた途端、警報が鳴り、逃げ遅れたヴェラが閉じ込められるが、校長は意図的に放置する。
ヴェラの失踪は、「脱走」として隠蔽される。メルジーニはヴェラの消息を求め外部との接触を図るが、数日後の夜、ヴェラらしき遺体が埋められるのを目撃してパニックになり、脱走しようとした所を番犬に襲われる。重傷を負ったメルジーニは、モルヒネの投与により「安楽死」させられた。
ヘレナと貴婦人が、バレエのレッスンを見学に訪れ、ヒダラとブランカを全裸にして体を眺め、ブランカを主役に決定する。イレーネはヒダラを主役にしたい一心で、ブランカがゲルトルートと恋仲であることを校長に密告し、二人は「追放」された。
公演当日、少女達のバレエに「公爵」は満足し、深紅の薔薇をヒダラに投げ与える。しかし、イレーネはその意味を悟りショックを受け、幕間に首吊り自殺を図る。親友を失ったヒダラは、踊りながら背景幕に放火し、劇場は騒然となるが、「公爵」はヒダラを抱きかかえて連れ去る。校長とシンバはその様子を喜ぶのだが、そこにヘレナが現れる。
wikipediaより
読者のぽぽちゃんのリクエストです。
ミネハハ 秘密の森の少女たちの感想と評価
「ロビン・フッド」、「エデンの園」などで知られるジョン・アーヴィン監督の女子高映画。
小説を基にした映画だそうです。よく闇を抱える修道院や孤児院を舞台にした「マグダレンの祈り」や「孤島の王」のような映画がありますが、それと同じ路線ですね。いわゆる隔離された女学校の物語で、日本人なら女子高生か女子大生、あるいはそれらの卒業生が見ればいいと思います。
その全寮制の女学校の生徒たちには身寄りがおらず、小さな頃からそこが自分たちの家であり、そこにいる人たちが家族であるという認識で生活を送っています。先生の言うことは絶対で、特に怖い校長先生の言うことに逆らえば何をされるか分からないといった恐怖を抱いています。
一見、校則の厳しいスパルタ校のように見えますが、実情は教師たちが自分たちの利益と利便を図るために少女たちを利用しているだけの施設で、長い間多くの秘密を抱えています。
その秘密が好奇心の強い年頃の生徒たちによってある日暴かれると、次々と不審な事件が続くようになり、ついには殺人にまで発展してしまうといったホラーテイストのストーリーになっています。
劇中、年頃のかわいい女の子たちが仲の良いほかの生徒に同性愛的な恋心を抱いたり、また教師同士がレズだったりといった女子高あるあるのようなエピソードが続いていきます。
特にそれらはサプライズでもなければ、斬新でもないのだけれど、ストーリー構成はそれほど悪くないからか最後まで普通に見られる映画に仕上がっていました。
この手の映画はたいていオチは脱走や暴動か、秘密か明らかになってボスが逮捕されるか死ぬかぐらいしかなく、視聴者を楽しますにはとても難しいタイプの映画といえそうです。
それを超えるようなラストがあればもっとよかったんですが、やはり最後は普通でしたね。色気もなければ怖くもないキャピキャピした女の子の映画でした。
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