思わせぶりで、謎や秘密を引っ張るだけのスペイン産スリラー。怖い雰囲気はあるものの、辻褄の合わないストーリーに拍子抜けすること間違いなしです。31点(100点満点)
マジカル・ガールのあらすじ
失業中であるうえに、娘のアリシアが白血病で余命いくばくもないという過酷な状況に置かれているルイス。ある日、彼は日本製アニメ「魔法少女ユキコ」の大ファンである娘が、キャラクターのコスチュームを着て踊りたいと願っているのを知る。父親としてアリシアの望みをかなえるべく、高価なコスチュームを手に入れようと奔走するルイス。しかし、そんな彼の決意と行動が、元教師ダミアン(ホセ・サクリスタン)と心に闇を抱えている女性バルバラを巻き込み、悲愴な事件を招くことになる。
シネマトゥディより
マジカル・ガールの感想
日本市場と視聴者に媚を売った自称日本好き監督カルロス・ベルムトが撮った「ふざけんな」な映画で、 日本のスパイスを適当に挿入しただけの馬鹿スリラー。
いかにも深読みするのが大好きな人たちがドヤ顔でストーリーを説明してきそうで嫌です。
物語は、白血病を患っている少女アニメ好きの娘のために高額なコスプレ・ドレスを買いたいと願う父親が、行きずりで関係を持った女を脅迫してお金を奪う、というどうしようもない話です。
元教師が二人も出てくるんですが、二人ともどうやって教員になったのかと思うぐらいモラルもへってくれもないアウトロー男たちで、一人は90万円もするドレスをネットで購入するために女を脅迫し、もう一人は拳銃をぶっ放して総勢4人も平気で殺してしまいます。
脅迫を受けてなんとかお金を工面しようとするバルバラもバルバラで相当なアホで警察に行けばいいのになぜかお金のためにお金持ちの秘密SMクラブのような屋敷に行って”身体”を売ってお金を稼ごうとします。
それぞれの登場人物が色々と秘密を握っているんですが、それについても引っ張るばかりで、結局大事なところは何も見せないし、言いません。
バルバラがあの秘密の部屋で何をされたのか、どうして身体が傷だらけなのか、ダミアンはなぜ刑務所に入っていたのかなど、視聴者の想像力任せにしているエピソードばかりで詰めが甘いです。
あえて答えを出さない手法は映画でよく使われますが、大したことのないエピソードを隠されると腹が立ってきますね。
「この話だけは本当に人に言えないから」とか、誰も聞いてないのにしょうもないことを隠す奴っていますよね。この映画を見ると、あなたの近くにいるそんな隠したがり男や隠したがり女の顔が真っ先に思い浮かぶはずです。
yahoo映画の解説が笑えますね。
プライベートで何度も来日し、日本カルチャーに精通したスペインのカルロス・ベルムト監督の長編第2作。
日本文化が好きだ、と豪語する外人ほど、偏見に満ちた奴らはいません。日本に住んでいて日本好きを自称するならまだしも、ネットの情報や観光で訪れたぐらいの奴が語る「文化」ほど薄っぺらいものはないです。おそらくこの監督は中国人と日本人の区別もつかないんじゃないでしょうか。
唯一こういう奴いるよなあ、と思ったシーンは、ダミアンが食料品店の中国人店員に「”ありがとう”って中国語で何て言うの?」と聞いたシーンぐらいです。
店員にそれを聞いて一体なんになるんだよ、明日になったら絶対に忘れるだろっていう馬鹿外人のあるある質問ですが、ああいう寒い奴って結構日常生活で登場します。おそらくこの監督もああいうこと普段からやってると思いますよ。
コメント
何かありそうな雰囲気はありつつも、結局これと言ったことはなく、あまりにも説明不足すぎてノリきれませんでした。
日本のアニメキャラがただ悪目立ちしてましたね。
なにもなく終わっていきましたね