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小説&原作を基にしたおすすめ名作映画(洋画)総まとめ

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この記事は 約9 分で読めます。

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最近は小説や漫画などの原作を基にした映画作品が増えていて、その多くが駄作です。しかしそんな中にも比較的楽しく見られる、いい作品も埋もれています。そこで小説やノンフィクションなどの原作を基にした名作映画をピックアップしてみました。

読者のおみをつけさんからこんなリクエストをいただきました。ありがとうございます。

いつも楽しみに拝読しています。良いなと思った映画が比較的高得点を取っていたり、これはクソだわと思ったやつはやっぱり文句言われ放題だったりと、嗜好が似ているようで、映画好きな親友とだべってるような気分で、ホンマそれ!って言いながら読んでます。今回はレビューしてほしい映画のリクエストではなく、記事にしてほしいことのリクエストです。

最近の邦画は原作マンガや小説がほとんどですよね。これについてどう思われますか?映画化して成功する方が難しいだろうと思うのですが、成功例の作品、失敗例、また勝因、敗因等を伺いたいです。原作と比較したりするは、容易な作業ではないと思うのですが。というか、そもそも原作に忠実であることに意味があるかどうかといったようなお話も聞きたいです。邦画、洋画は問いません。

質問がかなり多肢に渡っているので、ここでは「成功例の作品」を挙げてみたいと思います。

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ミザリー

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ジャンル別歴代おすすめ名作洋画&邦画ランキング」でも紹介していますが、ホラー映画史上トップ3に入る映画です。心理的にも、視覚的にも恐ろしく、特に主演を演じたキャシー・ベイツの演技がすばらしく、有名小説家の熱狂的、病的なファンという役にぴったりです。1990年の作品ですが、公開当時は話題沸騰でした。

ちなみに原作を書いたのはご存知、ホラー小説の巨匠スティーブン・キング。

羊たちの沈黙

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FBI訓練生と刑務所病院に服役中の元精神科医の心理戦を描いた心臓バクバクのスリラー。アンソニー・ホプキンスとジョディ・フォスターの演技が話題になり、1992年のアカデミー賞の主要部門の全てで受賞した作品です。一言で言うとキモ怖い映画です。原作はトマス・ハリスの同名小説。

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シャイニング

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スタンリー・キューブリック監督による、雪山にあるオーバールック・ホテルで繰り広げられる怪奇事件をつづったホラー映画。大雪で外の世界から隔離された状況にあるホテルで次々と起こる狂気に満ちた現象が気味悪く、ジャック・ニコルソンの狂いっぷりがやばいです。

小説を書いたのは同じくスティーブン・キング。

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少年は残酷な弓を射る

家族に異常なまでに冷酷な少年を描いたリアリティーに溢れるスリラー。少年が子供の頃からいかにして母親に対して憎悪を抱いてきたかを上手く描いた作品で、息子を持つ母親が見たら心が締め付けられる映画です。

>>少年は残酷な弓を射るのレビューを読む

原作はライオネル・シュライヴァーによる同名小説。

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ノーカントリー

コーエン兄弟による、娯楽性の高いスリラー。麻薬と大金が入ったスーツケースを手にしたことで命を狙われることになった男の行方を描いた作品で、ブラックユーモアもあります。殺人鬼を演じたスペイン人俳優のハビエル・バルデムがかなりのインパクトを残しています。

>>ノーカントリーのレビューを読む

原作はコーマック・マッカーシーの同名小説。

カジノ

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ラスベガスのカジノの裏社会を描いたマフィア映画。迫力があって、リアリティーのある成功と転落の物語です。ロバート・デニーロとシャロン・ストーンの共演が話題を呼びました。

原作はニコラス・ピレッジによるノンフィクションです。

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ゴッドファーザー

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マフィア映画の金字塔といえはご存知ゴッドファーザーシリーズ。イタリアンマフィアの黒い歴史と家族の絆の描いた物語で、血と暴力と仁義に弱い男性向けの映画。

原案はマリオ・プーゾの小作品「マフィア」、原作は小説「ゴッドファーザー」。

レクイエム・フォー・ドリーム

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レスラー」、「ブラック・スワン」、「ノア 約束の舟」などの作品で知られるダーレン・アロノフスキー監督による、悪習におぼれていく普通の人々を描いた衝撃作。色っぽくて、怪しくて、見ごたえ十分です。ジェニファー・コネリーがこの作品で脱いでいます。

原作はヒューバート・セルビー・ジュニアの小説「夢へのレクイエム」。

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映画

トレインスポッティング

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スラムドッグ$ミリオネア」、「スティーブ・ジョブズ」、「127時間」などでお馴染みのダニー・ボイル監督による、スコットランドの若者たちの波乱万丈の生活を描いたドラッグムービー。映像、音楽、ストーリーの全てがバランス良く合わさっていて、娯楽映画としてかなり楽しめる作品。この映画でユアン・マクレガーとロバート・カーライルが世界的に知られるようになりましたね。

原作はアーヴィン・ウェルシュの同名小説。

ミュンヘン

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ミュンヘン五輪中に実際にあった殺人事件を基にしたスティーブン・スピルバーグの最高傑作。イスラエルのモサドとテロリストとの戦いが臨場感ありすぎで、スパイ映画の中でもダントツのクオリティーです。

原作はジョージ・ジョナスによる「標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録」。

フィールド・オブ・ドリームス

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野球を題材にした夢と愛情と家族の物語。シュールで心温まるストーリーが良く、主演のケヴィン・コスナーが格好良くて、野球好きの男性が見たらついつい感動してしまう映画です。

原作はW・P・キンセラの小説「シューレス・ジョー」。

イントゥ・ザ・ワイルド

全てを投げ出し、アラスカに自分探しの旅に出た青年の人生を追ったロードムービー。哲学的で、どこか物悲しいのが特徴で、胸にじんわりきます。旅に出ようと思っている若者が見るべき一本。

>>イントゥ・ザ・ワイルドのレビューを読む

原作はジョン・クラカワーのノンフィクション小説「荒野へ」。

スタンド・バイ・ミー

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心に傷を負った少年たちが死体探しの旅を通じて自分を見つめなおす物語。俳優たちも実力派ばかりで、若かりし頃のキーファー・サザーランドが悪役で出演しています。主題歌はあまりにも有名な名曲でいまだにカバーされていますね。

原作はやっぱりスティーブン・キング。

ショーシャンクの空に

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好きな映画ナンバー1に挙げる人も少なくない刑務所映画。冤罪で収監された男が自由を奪われてもなお希望を捨てずに生きていく、前向きで感動的な物語。

原作はスティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」。

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ダンス・ウィズ・ウルブズ

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インディアンの部族と、白人の軍人の男の心の交流を描いた人間ドラマ。ケビン・コスナーが初監督にして、アカデミー賞を受賞した作品で、映像もきれいで、ストーリーも良く、センスの良さがところどころに見える、ちょっといい話。

原作はマイケル・ブレークの同名小説。

リリーのすべて

世界初の性別適合手術を受けたデンマーク人男性の壮絶なアイデンティティーに対する戦いを描いた愛と感動の物語。上品で、優しくて、思いやりに満ち溢れた素敵な話です。俳優たちが体を張った名演技をしていて、アリシア・ヴィキャンデルはこの作品で助演女優賞を受賞しています。

>>リリーのすべてのレビューを読む

原作はデビッド エバーショフのフィクション「世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語」。

ルーム

7年間部屋に監禁された母と息子が脱出して社会復帰するまでをつづった社会派家族ドラマ。レイプによって生まれた息子に対する周囲の反応やメディアの取り上げ方など、理不尽で偽善に満ち溢れた残酷な社会を上手く表現していました。

>>ルームのレビューを読む

原作はエマ・ドナヒューの同名小説。

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まとめ

原作を基にした、面白い映画作品をまとめてみて気づいたことは意図せず自然とホラーやスリラー作品が多くなるということです。このことからもホラーやスリラー作品は映画化に向いているということが言えるかもしれません。

というのもホラーやスリラーは特にリアリティーを気にすることもなく、恐怖を上手く演出できれば面白くなるからです。それに恐怖を演出するためには映像と音楽を駆使できる映画はかなり有利ですね。

逆にいうと、実際にあったノンフィクションを映画化するのは難しいかもしれません。2時間という決められた尺の長さの中で誰かの伝記ドラマでもやろうものなら、当然インパクトの薄い話に成り下がってしまいます。

いずにしろ面白ければ原作が小説だろうか、漫画だろうがなんでもいいと思います。また、原作に忠実じゃないと怒り出す「原作馬鹿」たちは苦手です。原作と内容が違うとか言って訴えたりする原作者はもっと嫌いです。文句言うぐらいだったら最初から許可するなよって話なんですよ。第三者が独自の考えと感覚で映画を撮ったら、違うものができて当然なんだから。

コメント

  1. ジゼル より:

    とても楽しい企画ですね。私もこれらの映画、どれも(カジノと
    リリーのすべて、ルームは見てないのですが)とても良かったと思います。
    こうしてみるとキングの作品は概ね成功ですね。「シャイニング」は
    キング自身はあまり気に入ってなかったという話しがありますが、
    私はこの映画良かったと思います。忘れることのできない強烈な映像が素晴らしい。あの奥さんもインパクトがありました。そして「ショーシャンク・・・」これはやはり好きですね。何度も見てますが飽きない。
    フィールドオブドリームス、ダンスウィズウルブス、など感動しました。
    「羊たちの沈黙」これも画期的でしたね。サスペンスものがアカデミー賞をとったということでも快挙です。ヒッチコックは監督賞をとってなかったので感慨深いものがあります。昔はサスペンスものは評価が低かったので。
    この映画はグロテスクな部分もあるのになにか「品」がありました。単なる
    コケオドシではないものが。
    こういう企画、またやって下さいね。
    「子役特集」「悪役特集」などもいいですね。また
    お願いします。

    • 映画男 より:

      ジゼルさん

      コメントありがとうございます。ハリウッド映画ってスティーブン・キングの原作多すぎですよね。