世界中の名監督が一堂に会するオムニバスコメディー恋愛ドラマ。オシャレで、笑えて、ほっこりする可愛い作品です。80点(100点満点)
ニューヨーク、アイラブユーのあらすじ
摩天楼がそびえ立ち、大勢の人々が行き交う活気に満ちている街ニューヨーク。この眠らない大都会では、今日も無数の出会いが生まれ、愛のドラマが繰り広げられていた。
そんな中、スリの青年ベン(ヘイデン・クリステンセン)は、チャイナタウンで目にした女性モリー(レイチェル・ビルソン)に心惹(ひ)かれるが……
シネマトゥデイより
ニューヨーク、アイラブユーの感想
世界各国の有名監督によるオムニバス映画で「パリ、ジュテーム」の続編、「リオ、アイラブユー」の前編に当ります。
映像が美しく、様々なジャンルの面白いストーリーが詰まった十分に楽しめる作品で出演者、監督もそれぞれ豪華ですね。
「パリ、ジュテーム」がそれぞれのストーリーが孤立している完全なオムニバス映画だったのに対し、こっちはそれぞれの物語が微妙にからみ合い、監督たちが協力して一本の映画を作り上げているのが特徴です。
キャストはアンディ・ガルシア、イーサン・ホーク、ナタリー・ポートマン、クリスティーナ・リッチなど演技派俳優ばかりです。
この中に日本人俳優がいればもっと日本でも受けただろうし、日本のファンにとっても愛着が沸いた作品になっていたかもしれませんね。
ストーリーはだいたいどれもそれなりに楽しめる内容で、悲しい話、笑える話、うっとりする話などそれぞれの特徴が出ていて、よくお互いのネタにかぶらなかったなあ、と感心しました。
イーサン・ホークは女を道でナンパしていましたが、あれは実生活でも同じことやってますね。シモネタを織り交ぜ、下心ミエミエでナンパするなんて、なんて正直な男だろう。ちょっと彼に好感を持ちました。
一番良かったのはなんていっても童貞の高校生の男子が車椅子の女の子とデートする話です。
パーティーに行き、みんなからジロジロ見られ、さえない感じで帰ってくる二人がセントラルパークに行き、ベンチに座る。すると女の子が突然車椅子から木の枝にぶらさがって一言。「ファック・ミー」。
男は急いでズボンを脱いで、木にぶらさがった女の子に立ち向かっていきます。そこには利害関係など一切ありません。明るくて前向きで体当たりの若い男女。冒険心と優しさ溢れる二人の行為に感動しました。
いつかぜひとも「東京、愛してるよ」を作ってもらいたいですねぇ。誰か企画しないかなぁ。
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